【解説】執行猶予中の無免許運転で逮捕 飲酒ひき逃げと合わせ実刑3年以上か 保護観察も適用されず 判決甘かった可能性も

小学生を車ではねて逃走した事件を起こし執行猶予中だった中国籍の男が、無免許運転の現行犯で逮捕されました。 裁判で男は今後一切車を運転しないと語っていましたが、少なくとも1カ月前から無免許運転を繰り返し行っていたとみられます。 執行猶予中の男が再び逮捕されたわけですが今後、どうなるのか、そして防ぐ手だてはなかったのでしょうか。 ここからはフジテレビ・平松秀敏解説副委員長に聞いていきます。 遠藤玲子キャスター: 憤りしかない今回の事件ですが改めて振り返りますと、2025年の5月、鄧洪鵬容疑者は酒に酔った状態で車を運転して小学生4人にけがをさせたうえ逃走しました。その4日後、警察に出頭して、逮捕されました。そして裁判で懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決を言い渡され、免許取り消しの処分も受けました。しかし3日、当時、事故を起こした同じ車で今回、無免許運転の疑いで逮捕されたということです。 榎並大二郎キャスター: 鄧容疑者、執行猶予中での逮捕となりましたが平松さん、どうなるんでしょう。 フジテレビ・平松秀敏解説副委員長: とんでもない話ですが、まず今回の無免許運転の罪が確定すると、前回ついた執行猶予が取り消されて懲役2年6カ月が復活してくる。それに今回の無免許運転の量刑というのが事実上、上乗せされるので多分、トータルでいくと実刑で3年程度、もしくはそれ以上になると思います。 山崎夕貴キャスター: そもそも、前回の事件の際に飲酒運転して、さらにひき逃げして、そこで執行猶予がついたという判決ですが、これは妥当だったといえるんですか? フジテレビ・平松秀敏解説副委員長: 全く妥当じゃないと私は思いますよ。今、おっしゃったように酒飲んで車運転して子供4人をはねて逃げて。逃げてる理由が飲酒運転を隠すためですから。判決でも同情の余地はなしと厳しく指摘しているんですが、じゃあ、なぜ執行猶予がついたのかというと、例えば被害者に対して見舞金だとか損害賠償の姿勢を示していたり、あとは反省して今後車を運転しないと誓っている。これらの事情を考慮して執行猶予を判決したんですが、結局は反省の言葉が嘘だったということが今回の逮捕で明らかになった。私は、実刑判決を言い渡してもいい事案だと思いますよ。 榎並大二郎キャスター: 思うのは、執行猶予中に運転しないようにチェックする仕組みがどうにかないものかと思うんですが。 フジテレビ・平松秀敏解説副委員長: それでいくと1つ思い浮かんだのが、保護観察制度というのがある。これは執行猶予を受けた人などを対象にしたもので、例えば再犯防止だとか社会復帰の支援とかを目的とした制度なんですが、実はこういう人たちが定期的に保護観察官や保護司という人たちと面談を受けなくてはいけない。そういう人たちがお目付け役になるんです。仮に今回のケース、鄧容疑者に保護観察がついていたとしたら、恐らく面談の場で「あなた車運転してないですよね。無免許ですからね」と釘を刺されていたはず。ところが、実際は鄧容疑者には保護観察がついていなかった。重ね重ね2025年の判決が甘かった気がしますね。

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