“神の取次者”を名乗る男を中心に、2つの家族あわせて7人が逮捕される異例の監禁事件が明らかになった。被害者の家族までもが関与したとされる複雑な構図の背景には、容疑者への強い信頼と依存関係があったとみられる。一体、何がこの事件を引き起こしたのか――。 ◆“神の取次者”に被害者家族まで異例の「7人逮捕」 警察署内を歩くのは自らを“神の取次者”と名乗る男、神奈川・横浜市の会社員・村上有容疑者(46)。 兄夫婦の順容疑者(48)と莉奈容疑者(41)とともに、10代の男性を監禁した疑いで逮捕された。 さらに、監禁された男性の両親・辰己勝容疑者(46)と貴子容疑者(48)、姉の桜容疑者(23)から17歳の弟まで、被害者の家族も逮捕される展開になった。 奈良県と横浜市に住む、2つの家族、合わせて7人の逮捕者が出る事態に…。 被害者の周辺で、一体、何があったのだろうか――。 ◆容疑者母親も驚き「監禁なんて…」突然の摘発 FNNは10日、主犯格とみられる、村上容疑者の母親に話を聞くことができた。 村上有容疑者の母親: (Q.警察はいつ来た?)ここに20人くらい来た。きのうの朝7時ごろ。入り込んできて、「なんですか」って言ったら「監禁容疑」って。ええ!なんのことって…。 母親も知らなかったという監禁事件。 横浜市の閑静な住宅街で起きた。 広瀬修キャスター: 村上容疑者の自宅の隣にある建物に辰己桜容疑者が住んでいたということです。 奈良県警によると、この場所で監禁が行われた疑いが持たれています。 村上容疑者らは、被害者男性の姉・桜容疑者が住む2階建ての建物に被害男性を連行。 財布や携帯電話を取り上げたうえ、逃亡を防ぐために洋服を脱がし、パンツ1枚にして「逃げてもまたすぐ捕まるからな」などと脅し、監禁するなどした疑いが持たれている。 警察によると、横浜市内で飲食店を経営し“神の取次者”と名乗っていた村上容疑者。 ◆きっかけは経営相談 “先生”として心酔 村上容疑者とは、どのような人物だったのだろうか。 近所の人は「どっかでイタリアンのお店始めたって。この辺でもよく踊っていたり朝方帰ってたり、酔っぱらっているイメージ」と話す。 一方、別の住民は、こんな話を聞いていた。 近隣住民: 周りの人がなんか宗教みたいなことをやってるみたいだからという話を聞いた。 (Q.周りとのトラブルは?)ないんじゃない?(Q.普通のお宅?)うん、普通の家。 そんな村上容疑者と被害者家族の接点は、被害男性の父・勝容疑者の会社の経営が悪化した際、村上容疑者から助言を受けたことをきっかけに家族ぐるみの交際が始まり“有先生”と呼び、心酔していたという。 会社のホームページで、笑顔を見せているのは、被害男性の父・勝容疑者と、母の貴子容疑者。 辰己一家の自宅には、「タツミ工業」と書かれた、ヘルメットが置かれていた。 近所の人は、辰己容疑者について「『子どもがたくさんいるから稼がないと行けない』と奥さんが言っていた」と語った。 そして父・勝容疑者は、素行不良の息子を更生させるために村上容疑者に相談。 被害男性は村上容疑者の飲食店で住み込みで働いていたが、2025年12月に逃げ出す。 男性は身を隠していたが5月6日に見つかり、勝容疑者に連れ戻され、8日の朝まで監禁されていたということだ。 その時の男性の様子について、村上容疑者の母親は「(Q.男性は嫌がっていた?)全然!嫌がってないよ、黙って聞いていますよ。ウソばっかり言う子ですから、この子は直らないなって思った」と証言した。 奈良県に連れ戻された男性は隙を見て再び逃げ出し、知人が警察に相談したことから事件は発覚した。 警察は捜査に支障があるとして、7人の認否を明らかにしていない。 (「イット!」6月10日放送より)