現在、ともに31歳のビアンカ・チャンとチャーリー・ボディは、2025年時点で充実したキャリアと高い報酬を得ていた。2人は仕事を辞め、ヨットを購入して旅をし、趣味を楽しむことを決意した──それが彼らの言う「最初の引退(first retirement)」だ。数カ月後、2人はその決断に満足しており、次のステップを模索している。 「…もしくは、仕事を辞めてやりたいことをやればいいんじゃないか」 最初にその話が出たとき、それは冗談に近いものだった。2025年4月、シアトル中心部のアパートのリビングで一緒に座り、レイク・ユニオン(Lake Union)の船の往来を眺めていたとき、チャーリーがそう言い出したのだ。 私たちは選択肢を探していた。ビアンカは就労ビザで米国に滞在しており、当時はカナダにいる心配性の家族たちから数週間ほど、米国のビザ保持者や観光客が国境で逮捕され、数週間にわたる拘留を余儀なくされているというニュース記事が送られてきていた。 最初は軽く受け流していたが、ニュースが相次ぐにつれ、私たちは確信が持てなくなっていった。最終的に、入国管理の弁護士から、当面の間ビアンカは出国しないよう助言を受けた。 私たちはその助言を受け入れ、仕事を黙々と続けた。