車300台密輸疑いでウガンダ国籍の男ら逮捕…ジャーナリストが語る“盗難天国・日本の実態”「大した罪にならないと思われている」

トヨタのワンボックス車「ハイエース」などを300台以上盗み、海外へ密輸したとして、神奈川、茨城、千葉、埼玉の4県警の合同・共同捜査本部が、ウガンダ国籍の自動車解体業カトゥンバ・ロバート容疑者とナイジェリア国籍の従業員アノカ・ベンジャミン・オビワネ容疑者ら4人を逮捕した。 「逮捕容疑は2026年2月4日、カトゥンバ容疑者が盗難車と知りながら、自身が経営する茨城県鉾田市のヤード(※自動車の解体やコンテナ詰めなどを行う作業場)でハイエース1台を受け取ったというものです。実際に駐車場からハイエースを盗んだのは日本人の2名でした」(社会部記者) 外国人も関係する車両窃盗事件は後を絶たないが、その背景を自動車生活ジャーナリストの加藤久美子氏はこう語る。 「逮捕しても、『盗難車だと知っていた』などということを立証することが難しく、結果として『公訴を維持できない』として不起訴になることが多いのだと思います。そのために『自動車窃盗は大した罪にならない』という気持ちが、窃盗団にあるのではないでしょうか。 さらに、ヤードの問題もあります。千葉県には2025年9月末時点で、県内に約790カ所の自動車ヤードがあります。 ある市役所職員は『自動車ヤード開業の届出は増えています。理由として、外国の方の居住者が増えていて、その方たちの仕事として、自動車解体業が増えていることがあげられます』と説明しています。 多くのヤードは法令遵守をしていますが、不法行為をするヤードがあるのも事実です」 今回のケースでも、外国籍の容疑者の経営するヤードが、盗難車の受け取り場所として利用された。また被害者からは「警察は盗難事件についてあまり熱心に捜査をしてくれない」という不満も聞こえてくる。 例えばヤードに車両を持ち込まれたら、持ち込まれた証拠を固め、令状を取ってから踏み込まなければならない。「警察にとっては面倒な案件なのだと思います」と、前出の被害者は指摘する。そのため、被害者が自力で愛車を見つけ出すしかないという事案も多いようだ。 「盗難車を売りさばくルートが確立されていない犯行グループは、とりあえず盗難車をコインパーキングに止めておきます。その間に、買い取ってくれる業者を探すのです。この段階で盗難車が発見されるケースが多いんです。しかし、見つけるまでに数日かかるということはザラにあります」(加藤氏) 一方で、じつは現在、盗難数は激減しているという。 「盗難車の多くは、コンテナに入れられ中東に運ばれます。しかし今はホルムズ海峡が閉鎖されているので運べません。そのため、盗難も少なくなっているのです。裏を返せば、ホルムズ海峡の封鎖が解かれれば、再び盗難が増える可能性があるのです」(加藤氏) 再びの増加に備えて、盗難防止への自衛が大切だ。

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