2008年6月8日に東京・秋葉原で発生した無差別殺傷事件。日曜日の歩行者天国にトラックで突っ込んだ男が、さらに刃物で通行人らを襲撃し、7人が死亡、10人が重軽傷を負った。日本社会に大きな衝撃を与えた事件として記憶されている。 「あれ、加藤じゃん」──。逮捕された加藤智大元死刑囚の友人、大友秀逸さんはその日のニュースを見て驚いた。 「まさに加藤が額から血を流して横たわるような、そういう映像が一瞬映った。『あれ、加藤じゃん』って。どうやら確保された男として、当時は名前も出てなかったけども、一瞬でそうだろうなっていうのはもう確信的に」(大友さん、以下同) 事件の3年前まで、加藤元死刑囚が勤めていた仙台の警備会社で二人は同僚であり友人だった。退社後もメールや電話で親交は続いていたが、やがて疎遠に。そんなときに秋葉原で事件は起きた。 「片鱗はありました」かつての友人はそう振り返る。「やっぱり沸点が低い。怒りのスイッチが何もない状態から、突然バーンとスイッチが入っちゃうというタイプの人で。『あの人がそんなことするとは思いませんでした』みたいなよく聞くセリフがあるけど、そういうのは逆になかった。あってもおかしくないなという片鱗はあった」 実際にあったこととして「高齢のちょっと60後半ぐらいの耳に補聴器つけている(警備員の)おじいちゃんが、監督さんの指示をちゃんと聞けてなくて、何回も踏んじゃって足跡をつけちゃうというのがあって。いきなり加藤がそのおじいちゃんの胸ぐらを掴んで、アスファルトにバーンって体重かけて押し倒した。本人は正しいことをしたというか『俺がちゃんと言い聞かせてやりましたから』みたいな、うっすら笑っているみたいな感じ」と、エピソードを明かした。 加藤元死刑囚は家族について質問を投げかけると、何も語りたがらない雰囲気があったという。大友さんは「何回か聞くうちに『もう聞いてくれるな』みたいなオーラを出すから、『ああ、この人は何か抱えているんだな』というのははっきり分かった。僕自身も虐待を受けて育った経験があるので、あえて触れないって形をとった」と語った。 (『ABEMA的ニュースショー』より)