京都男児殺害事件「この事件はとにかく“数字”を持っている」現場記者が目撃した“メディア狂騒”のリアル

京都府南丹市の山林で11歳の安達結希さんが殺害され、山林に遺棄された事件。養父である安達優季(ゆうき)容疑者(37)が殺人と死体遺棄の疑いで起訴された。 現場にはメディアが集結し、ワイドショーでは犯人の逮捕前から連日特集が組まれていた。事件に関連するネット記事は軒並みPVが増え、週刊誌も売れたというこの事件は、数多ある他の事件と何が違ったのだろうか。 約1カ月に渡って、この事件の取材競争に身を投じた週刊文春記者の村岡正浩が、「現場で起きていたこと」を語った。 ◆◆◆ 「週刊朝日」、「週刊新潮」、「週刊文春」と媒体を変えながら、15年近く週刊誌記者を続けてきた私は、全国で起きるさまざまな事件を取材してきた。北は北海道から南は沖縄まで、文字通り日本列島を縦断し、その週に起きた事件を1週間かけて取材し、記事を書いていく。 とはいえ、テレビや新聞で既に報じられていることをなぞっても意味がない。いかに独自の話が取れるか。そこが週刊誌の勝負所だ。 関係者への張り込みや直撃はもちろん、重要人物を他社に接触させないために囲い込んだこともある。それが週刊誌の事件取材なのだ。

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