首から両手の甲、そして指までびっしりとタトゥーの入った男は、カメラを構える報道陣を目の当たりにしても、気だるそうな表情を変えることはなかった──。 6月12日、東京・八王子市のバーで20代の男性から現金5万円を脅し取ったとして逮捕された34歳の男が警視庁立川署から送検された。 「逮捕されたのはいずれも東京都内に住む職業不詳の神谷悠弥容疑者(34)と高道彪雅容疑者(28)、19歳の女2人のあわせて4人です。事件が起きたのは’24年6月です。被害男性Aさんが逮捕された女のうちの1人との性行為の様子を撮影。その動画が出回っていることに気づいた女が神谷容疑者らに相談したところ、Aさんを恐喝するに至ったようです。 八王子市のバーにAさんを呼び出し、『レイプしたらしいな。性犯罪の示談金の相場は400万円らしいけど200万円でいいよ』などと言いがかりをつけ、頭金として現金5万円を脅し取った疑いがもたれています」(全国紙社会部記者) この事件の報道に対し、SNSでは〈この被害者(Aさん)、盗撮して動画をネットに流した加害者でもある〉〈動画を撮って流通させた男(Aさん)のほうが悪質だとも言える。報復の仕方が間違っていた〉など、容疑者たちの犯罪行為を断罪するコメントと同じくらい、Aさんを“加害者”と糾弾するするコメントがあがっていた。犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が言う。 「神谷容疑者らはAさんに『(19歳の女性容疑者を)レイプしたらしいな』と言って示談金を要求したということですが、その性行為自体がAさんによる不同意性交だったのか、同意によるものだったのか、はっきりしません。報道から判断するに『言いがかりをつけた』という表現をしており、おそらく性行為自体は同意によるものだったのでしょう。 しかし、本当に19歳の女の同意なく性行為の動画をネットに流したのであれば、警察に被害届を出すべきでした。そうすれば、Aさんが逮捕されており、19歳の女が容疑者になることはなかったでしょう。女側にも慰謝料や示談金名目でおカネを取ってやろうという意図が見え見えではありますが、それでも弁護士を交えて交渉するなり、被害届を出して民事裁判を起こせばこんなことにはならなかっただろうと思います」 そう指摘した上で、次のように警鐘を鳴らした。 「SNSが若者に浸透してから、”リベンジポルノ”がたびたび話題になっています。今回のケースがそうだとは断言できませんが、安易に性行為を撮影すると取り返しのつかないことになります。この事件が若者たちに注意を促すきっかけになってくれるといいのですが……」 警察の調べに対し、神谷容疑者は黙秘。19歳の女性容疑者ら残り3名は否定しているという。