庄原高齢女性殺害事件 未解決のまま1年が経過し県警が情報提供呼びかけ・広島県庄原市

2025年6月、庄原市の民家で高齢女性が殺害されているのが見つかって、24日で1年です。いまだ犯人は捕まっておらず捜査が続いていますが、警察は現場周辺で改めて情報提供を呼びかけました。 庄原市東城町のスーパーでは、警察官が事件への情報提供を呼びかけました。 ■庄原署 村尾 隆之 署長 「事件発生から、かなり不安を感じさせてしまっている。誠に申し訳ない。一日でも早く安心安全を取り戻していただけるように頑張っていきたい。」 事件は未解決のまま、24日で1年を迎えました。 事件が起きたのは、岡山県との県境に近い山間です。 ■広島テレビ 庭田 杏珠 記者 「まわりが田んぼに囲われて、ひと気の少ない山間地域。その一画で事件が発生しました。」 2025年6月24日、庄原市東城町の自宅で矢吹定代さん(84)が、何者かに頭などを硬いもので複数回殴られ殺害されました。死因は失血死でした。 捜査関係者によると、現場に血のついた凶器は残っていなかったということです。 5月末までに延べ1万8千人の捜査員が投入され、約95件の情報が寄せられていますが、いまだ犯人の逮捕には至っていません。 ■近所の人 「はよ、みつかりゃええが、みつからんなあ。なんでみつからんのじゃろ。 Q.トラブルとか?そういったのは? ■近所の人 「ないよ、おとなしいんじゃけえな。」 矢吹さんは、一人暮らしで捜査関係者によると盗られたものがあるのかどうかの特定にも時間がかかっているといいます。 交流のあった親族に当日の話を聞きました。 ■親族 「なんで殺されないといけないのかと、そればかりでした。そんなに人から恨みをかうような人でもないですしね。」 「(矢吹さん宅へ行ったのは)午後3時前後かな。(玄関の)戸は閉まっていたし、ちょっとぐるっと回って、お姉さん言うても返事がないし。」 「鍵をしてあれば、(他人の家に)入らないと思いますよ。」 Q.いつもは施錠してある? ■親族 「(施錠)していない。おかしいなと思ったけど、そのまま帰りました。いくら親戚でも一人では入れない。」 親族は不安になり近くの住民に相談。相談を受けた住民らは、玄関が施錠されていたため勝手口から入ったところ、玄関付近で矢吹さんが倒れているのを発見しました。 ■第一発見者 「もし倒れていたらいけないから、2人で入った。半分顔が上がって横向きのような感じ(で倒れていた)。床に(血が)流れていた。」 犯罪者1万人以上の心理を分析している専門家の出口保行さんに、この事件について聞きました。 ■東京未来大学 副学長 出口 保行 さん 「玄関が施錠された状態であれば、不在なのかな。あとで来ようという話になる。被害者の発見は遅れるわけです。」 殺人が目的なのか、強盗が目的なのかで凶器が異なると指摘します。 ■東京未来大学 副学長 出口 保行 さん 「今回、刃物類を使っていない。本当に殺害するのがメインだったのかな?と考える。わざわざ鈍器で殴って殺す手段をとる。威嚇をするのが目的だけど、加減を間違えて相手が死んでしまった。それで驚いて飛び出してしまったというのが十分考えられる。犯罪性があまり進んでいない人間によって、引き起こされた事件なのかなと。」 事件から一年。住民たちの間ではある変化がありました。 ■第一発見者 「近所の家を訪ねるにしても、昔は『どうしよるん?』と言って(訪ねていたけれど)、(玄関)鍵がかかっていたり、そういうわけになかなかいかなくなって。」 Q.一年前の事件以降は、みなさん気をつけるように? ■第一発見者 「みんな気をつけとってですよ。」 事件をきっかけに防犯対策も進みました。現場近くの市道や国道に設置され現在、庄原市内では防犯カメラ22基が稼働。また今年4月から世帯の全員が65歳以上の場合には、購入費用を半額補助する制度もできました。 ■第一発見者 「もう時間が経ったから、みなさん普通に生活はしているけど、心の中には、やっぱり不安というのは、犯人が捕まるまではぬぐいされない。」 遺体発見の2時間半前に現場を訪れた親族は、いまも悔やんでいます。 ■親戚 「うちが一番犯人扱いされているはず。なんで(矢吹さんの家の)中に入らなかったのとか、入ってないから本当にそれ(犯人扱い)が一番悲しい。とにかく早く解決してほしい。」 警察は、強盗殺人も視野に引き続きの捜査と情報提供を呼びかけています。 現在、わかっていることを整理すると、捜査関係者によると・現場には血の付いた凶器(鈍器)が見つかっていない・玄関付近で殺された可能性が高い 一方、わかっていないことは犯人は殺人が目的だったのかどうかです。犯罪心理に詳しい出口さんによると「殺人」が目的の場合、加害者と被害者の面識率は90パーセント以上。その動機の半数以上が日頃の不満など負の感情で、それを一気に晴らすものが多い。 一方、「強盗」が目的の場合、面識の有無よりも実行しやすさが判断基準となるとのことで、想像以上の事態につながり逃げだす場合が多いということです。 有力な手がかりがなく1年が経ちましたが、一刻も早い解決が待たれます。 【2026年6月24日 放送】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする