トランプ大統領の肝入りで改修したアメリカ・ワシントンD.C.の人工池「リフレクティング・プール」を巡り、当局が“器物損壊”だとする動画が批判されている。 公園警察が6月24日にXに投稿したのは、リフレクティング・プールのふちに立つ人物の画像と動画だ。 公園警察は「国有財産の器物損壊事件に関連して、この人物の捜査にご協力をお願いします」と呼びかけ、情報提供を求めている。 動画は遠くから撮影したもので不鮮明だが、映っている人物は、水に手を伸ばして中から何かを引き上げているだけで、破壊行為を行なっているようには見えない。 公園警察の投稿に対し、「たった7秒腕を水に入れただけでどんな破壊行為をしたというのでしょうか」「これだけで池を何十メートルも切り裂くことができるとでも?」など判断を疑問視する声や「藻から国を守っている公園警察の検討を祈ります」などの皮肉が寄せられている。 当局は、リフレクティング・プールの改修工事を巡り、神経質になっている。 トランプ氏は4月、リフレクティング・プールを改修し、底を「アメリカ国旗のブルー」に塗り直すと発表した。 しかし6月上旬に改修工事が完了してから1週間も経たないうちに、池には緑色の藻が繁殖し始めた。当局は過酸化水素を投入して状況を改善しようとしたものの、ブルーの塗装も剥がれ始めた。 1400万ドル費やしたリフレクティング・プール改修がトランプ政権の失敗のシンボルの一つだと見なされる中、トランプ氏は池は何者かに破壊されたと主張している。 同氏は22日、大統領執務室で池の問題について聞かれた際に「何者かがナイフを持って池に入り、約290~300フィート(約88~91メートル)にわたって一直線に切り裂いた。おそらくカッターナイフか何かのナイフを使った」と述べた。 しかし、そのような大きな裂け目を裏付ける証拠は示されていない。ハフポストUS版の記者も22日に現地で確認したが、トランプ氏が主張するような巨大な裂け目はなかった。 トランプ政権は23日には、リフレクティング・プールの損傷に関連して6人を逮捕した。 そのうちの1人は、自転車で現場を訪れていた元オリンピックのカヌー選手で、すでに剥がれ落ちていた塗装の一部に触れたことは認めているものの、損傷させる行為は一切していないと否定している。