ルーズベルトを再現したカウボーイショー…「トランプの舞台」と化した建国250周年

米国の独立記念日であり、建国250周年記念日(7月4日)を3日後に控えた1日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領はノースダコタ州メドラに新設された「ルーズベルト図書館」の開館式に出席した。星条旗の色で装飾された列車で会場近くの駅に到着し、車に乗り換えたトランプ大統領を護衛したのは、カウボーイハットをかぶり馬にまたがった騎兵隊だった。米国第26代大統領セオドア・ルーズベルトが1898年の米西戦争で率いた義勇騎兵隊「ラフ・ライダーズ」を再現した演出だった。 一方その頃、ワシントンDCのワシントン記念塔周辺で開かれていた「グレート・アメリカン・ステート・フェア」の会場は閑散としていた。米国50州のテントブースが設置されていたものの、大半のブースにはまだ覆いが掛けられたままだった。 トランプ大統領は昨年1月の就任と同時に大統領令を発令し、2016年から連邦議会が超党派組織「アメリカ250」を設置して準備してきた建国250周年記念事業を中止させ、自らが望む形の記念式典を準備する組織「フリーダム250」を新設した。博覧会はフリーダム250が目玉事業として準備したイベントだったが、11州が参加を拒否し、米国の深刻な分断を象徴する場となった。 米国の独立記念日は、移民出身者と、そうした人々によって築かれた米国という国家を規定するアイデンティティの核心だ。米国は政治的対立がどれほど激しくても、独立の意義を祝う時だけは一つにまとまってきた。しかし今回の建国250周年のメイン記念式典は、ワシントンとロサンゼルスで、それぞれフリーダム250とアメリカ250の主催により別々に開催される。米国史上初めてのことだ。 コロンビア大学のロバート・シャピロ教授は中央日報とのインタビューで、今回の記念式典について、単なる国内政治の対立ではなく、「過去250年間『機会の国』と呼ばれてきた米国のアイデンティティを否定し、移民が築いてきた歴史の流れに逆行、あるいは退行することを公式化する宣言となり得る」と述べた。実際、トランプ大統領は先月24日に開かれた建国250周年記念行事の開幕式で、「過去13カ月間、米国に入国した不法滞在者は1人もいなかった」と述べ、強硬な移民政策を最大の成果として掲げ、多様性を受け入れてきた米国の伝統的価値観を否定するメッセージを発した。 政治予測システム「サバトのクリスタルボール(水晶玉)」で知られるバージニア大学のラリー・サバト教授は、今回の独立記念日が、これまで米国が維持してきた自由民主主義や国際分業体制、外交・経済・安全保障政策全般の公式な転換を宣言する契機となる可能性があると指摘した。 トランプ大統領は再び政権を握って以降、一方的な関税政策や国境管理、反移民政策で世界に衝撃を与え、今年に入ってからはベネズエラ大統領の逮捕に続き、イランとの戦争にも踏み切った。そして今回の独立記念日を「米国に敬礼する日(Salute to America Day)」と位置付け、自らの外交・安全保障政策を次の250年に向けた国家路線として正式に打ち出す考えを明確にした。 米中覇権競争の中で、防衛費増額や米軍の兵力再配置に直面する韓国にとって、米国の変化は国家の存立に直結する問題だ。サバト教授は「韓国をはじめとする米国の長年の同盟国は、米国がもはや信頼できるパートナーではないことを確実に認識するようになった」とした一方、「しかし、中国の台頭による多極体制はトランプ以前から避けられない流れだった」とし、トランプ政権後も各自が生き残りを図らなければならない国際秩序が続く可能性があるとの見方を示した。

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