「人間として何も感じないんでしょうか?」冤罪で勾留され死亡した16歳少女の「直筆の被疑者ノート」を森まさこ議員が国会で初公開 「ママにあいたい、ぎゅってしたい」…平口大臣の回答は

本日9日、参議院法務委員会において、自民党の森まさこ議員が平口洋法務大臣に対し、兵庫県内の障害者福祉施設に勤めていた少女(当時16歳)が、無実であったにもかかわらず利用者への暴行の疑いで逮捕・勾留され、その後に死亡した事案について追及した。 元法務大臣の森議員は、無実の16歳の少女(るなさん・仮名)が冤罪で逮捕・勾留され、命を落としたと説明。過去の決算委員会において「このまま放置すれば新たな犠牲者が出ます」と大臣に質問していたことに触れ、「その通りになってしまいました」と述べた。続いて、遺族が記者会見で配布した事件概要と時系列の資料を基に、少年事件として扱われずに成人と同様の逮捕や勾留、さらには2回の勾留延長によって長期に拘束された結果、ストレスによる摂食障害とPTSDで体重が激減し、嘔吐を繰り返し、餓死状態の低栄養により死亡したと語った。その上で、本来の少年事件は勾留ではなく観護措置が原則であり、殺人事件などの特別な例外のケースにおいてのみ勾留が行われ、その場合も通常は検事が警察を指導していると指摘した。 提示された訴状によると、約8名の捜査員が早朝6時台に押し掛け、「あと30分でそちらに戻ります」と母親が伝え、捜査員が「分かりました」と答えていたにもかかわらず、その到着を待たずに「逮捕状が出ている」と少女を連行。接見禁止を付け、母親に一切会わせなかったという。森議員は「任意同行の意味を理解していない16歳の少女」に対する実質的な逮捕で違法との指摘に触れ、少女による暴行もなかったことから「あえて逮捕・勾留するやむを得ない理由があったとは考えられない」と疑問を呈した。また、裁判所の勾留延長却下に対しても検察側が準抗告をして再延長を獲得したことや、少女が「ふらふらする」と体調不良を訴えて倒れても点滴などの医療的処置が取られず、すぐ拘置所に戻された実態を問題視した。 続いて森議員は、遺族の承諾を得て国会で初めて公開するとして、少女が拘置所内で執筆した直筆の「被疑者ノート」の写しを示した。逮捕初日の記述として、取り調べ官から「本当はやったんだろう。正直に言え。今言ったら楽になるぞ」「○○は言ったぞ。やったことは仕方がない」「なんで○○と言ってることが違うんやろうな」などと単なる自白強要にとどまらず、共犯とされた男性が実際には自白していないにもかかわらず、自白したかのように虚偽の事実を告げて自白を迫る様子が記されていると説明。さらに、少女が「怖かった」と恐怖を感じた記述があることも紹介した。 また、逮捕から4日目の記述には、取り調べ官から「27日にバイバイできると思ってんの? 少年院に行きたいんか? いつまで頑張るん? お母さん困らすな。みんなと言っていることとあなたが言っていることが違うのはなんでやろな。おかしくないか。自分が警察官やったらおかしいと思えへんか。今素直に言え。27日に返されん。その方がお母さんが心配。27日にバイバイできひんぞ」と言われたと記されていることに触れ、不適切極まりない取り調べの様子が記されているとした。 森議員は、この日は取り調べ時間が長く書ききれなかったため、自由記載欄に太いマジックで追加で取り調べ状況が書かれており、涙で滲んだ跡もあると指摘。同じページに、勾留が決まった日に書かれた内容として、「本当に10日間だけがいいです。お母さんに会えるのか不安です。何もしてないのにショックで食べれない。何もしてないのにこんなになるんですか? 自由を返してほしいです。ママに会いたい」と記されていることを明かした。さらにノートに書かれた「ママにあいたい、ママとご飯が食べたい、一緒に寝たい、ぎゅってしたい」という文言を声を震わせながら読み上げ、「たった16歳の少女を18日間閉じ込めて、母親にも会わせないで孤独に追い込み、死に至らせた。人間として何も感じないんでしょうか?」と強い口調で問いかけた。 加えて森議員は、27日に1回目の勾留延長がなされ、「27日に出たい」とあちこちに書いていた少女がどんなに絶望したことだろうと述べた上で、2回目の延長前日には取り調べ官から「これで最後の取り調べになる」「明日お母さんに会える」と言われていたと説明。それにもかかわらず、少女が自白しなかったため見せしめとして裁判所が却下したのに準抗告までして再延長を行い、明日お母さんに会えると思っていた少女を絶望の淵から突き落としたと主張した。さらに、少女が釈放後もトラウマに取り憑かれ、「怖い、やめて」と泣き叫び続け、極度の脱水症状により血管痛が起きるため、点滴の際にも「痛い痛い」と叫びながら死に向かっていった実態を説明。弁護士が検事に何度もクレームを出していたことから、検事もこの取り調べ状況を知った上で、検事の権利として勾留請求や延長請求、再延長請求を行っていたと指摘し、平口法相に対し、少女の直筆の被疑者ノートを見て、訴状を読んだ上での受け止めを求めた。

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