熱中症が気になる季節。毎朝の登校時に、小学生が水筒を携えている姿は珍しくありません。しかし近年、学校で子どもたちの水筒に「異物」が混入する事案が発生しています。さらに今年5月には、児童の水筒に不適切な行為をしたとして小学校教諭が逮捕される事件も……。学校で水筒を安心して使うために、どのような対策が可能か取材しました。 ■薬、石けん水、磁石……相次ぐ水筒への異物混入 「もう性善説では成り立たないのかもしれない」 小学4年生の娘を持つ都内の女性は、水筒への異物混入のニュースを見て危機感を募らせています。娘のクラスでは、水筒は各自が教室後ろのロッカーに入れておくルールです。みんなが校庭に出ている昼休みなど、教室に人気がない時間帯は、水筒の管理があまりに無防備だと感じているといいます。 「学校の先生による事件もあると聞くと、誰を信用したらいいのか……」 近年、水筒への異物混入が疑われる事例が各地で報じられています。 東京都杉並区の小学校では、2024年2月と3月、児童が水筒の飲み物を飲んだ際、異臭や味の異常(塩素系洗剤のような臭い、石けん水のような味)を感じて吐き出す事案があり、学校が警察に相談しました。 また、2025年9月には東京都足立区の小学校で、児童が別の児童の水筒に睡眠導入剤を入れる事案が発生。目撃した児童の報告により、水筒の中身は飲まれる前に処分されたと報じられました。 ほかにも、磁石や消毒用アルコールが水筒に入れられるといった事案が、各地で相次いでいます。 こうした問題に、学校現場ではどう対応しているのでしょうか。 杉並区教育委員会に取材すると、区立学校では2024年の事案を受け、水筒はカゴにまとめて教卓の横に置く、教室移動の際には持ち運ぶなど、それぞれの学校の状況に応じて持ち物管理を徹底する対応を行っているとのことです。 また、2025年度に水筒への異物混入を含む学校トラブルへの対応を迅速化するため、「学校問題対応支援係」を設置したとのことです。