【AFP=時事】判決後に法的な性別を男性から女性に変更し男性刑務所に収監されることになっていたネオナチの活動家が、一転して男性刑務所で服役することになった。地元当局が16日、発表した。 マルラスベンヤ・リービヒ受刑者(55)は、民衆扇動罪などで2023年に拘禁1年6月の実刑判決を受けた。 2024年、出生時とは異なる性別を自認するトランスジェンダーが自己申告により法的な性別や名前を変更できる「自己決定法」を利用し、法的な性別を男性から女性に変更し、名前もスベン・リービヒから改名した。 女性刑務所に収監されることになっていたが、昨年8月の期日までに出頭せず逃亡していた。 その後、欧州逮捕状に基づいて今年4月にチェコ西部で逮捕された。 身柄引き渡しを阻止しようとチェコの裁判所に訴えたが退けられ、15日にドイツに送還され、東部ケムニッツの女性刑務所に移送された。 だが、東部ザクセン州の司法省報道官によると、女性刑務所の所長は最終的に、リービヒ受刑者を男性刑務所で服役させる決定を下した。 ザクセン州のコンスタンツェ・ガイエルト司法相はこの決定を称賛。 「法の支配において、トリックや欺瞞、ゲームが成功することは決してない。ケムニッツの女性刑務所が迅速に行動して状況を明確にし、仕組まれた茶番に付き合うことを拒否したことは幸いだ」と述べた。 ガイエルト氏はこの措置について、「ケムニッツの女性刑務所における女性受刑者の安全を優先した」と述べた。 リービヒ受刑者の性別変更は、2024年11月に当時のオラフ・ショルツ首相率いる中道左派政権下で施行された「自己決定法」を嘲笑する意図があったと広く見なされていた。 リービヒ受刑者は数十年にわたりドイツ東部の右派過激派界隈で名を知られた人物で、現在は活動を禁止されている団体「ブルート・ウント・エーレ(血と名誉、ヒトラーユーゲントのスローガン)」に所属していた。 リービヒ受刑者は2022年、ハレで開催されたLGBTQプライドパレードを妨害し、参加者を「社会の寄生虫」と呼んだ。 現在のフリードリヒ・メルツ首相率いる中道右派政権は昨年の発足後、「自己決定法」の見直しを行うと表明したが、これまでのところ何も変わっていない。 メルツ率いる中道右派・キリスト教民主同盟(CDU)のメンバーでもあるガイエルト氏は、「迅速な」改革を促した。【翻訳編集】 AFPBB News