奄美市と奄美署は20日、中国籍の男らが無許可で所持した国の天然記念物オカヤドカリ約1100匹を奄美大島内の海岸に返した。作業を担当した市教育員会文化財課の平城達哉主査(35)は「陸上にいるオカヤドカリは全て天然記念物に該当する。身近な生き物ではあるが、島の宝として獲るのではなく、写真を撮るなどの観察方法に徹してもらえれば」と呼び掛けた。 奄美署は6月24日、オカヤドカリを無許可で捕獲したとして、文化財保護法違反で中国籍の男2人を逮捕。2人は同21~23日頃、奄美市内の海岸でオカヤドカリ約1400匹を捕獲などしたとされる。名瀬区検は7月15日付で2人を名瀬簡裁に起訴した。 オカヤドカリは奄美市の保護施設で保管され、死んだ個体を除く、約1100匹(全てムラサキオカヤドカリ)が飼育されていた。同署は捕獲数など事案が特定できたため、生命の保持を念頭に、早期の放生で自然環境への回復を考慮。市は海に帰すにあたり、沖縄県含む過去の事案や専門家の意見を踏まえ、時間帯や場所など条件を取り決めているという。