■農村整備めぐり「賄賂」 宮古島市の公共工事をめぐり入札情報を業者に漏らした見返りに現金50万円を受け取ったなどとして、宮古島市の職員と、建設会社で社長を務めていた男が贈収賄の疑いで逮捕されました。 収賄の疑いで逮捕されたのは、宮古島市職員の下地智博容疑者(52)です。また、贈賄の疑いで建設会社前社長の冨永優容疑者(49)も逮捕されました。 警察によりますと冨永容疑者は去年8月ごろ、市内の複数の工事をめぐり下地容疑者に便宜を図るよう依頼。下地容疑者は工事の積算書などを渡し、見返りとして現金50万円を受け取った疑いが持たれています。事件当時は農村整備課の調整官として勤務し農村の整備工事に関わっていて、漏らした情報は最低制限基準価格の算定に関する内容だったということです。 警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしておらず、どの工事で便宜の供与があったかや余罪があるかどうかなど捜査を進めています。 ■贈賄側は最低制限価格「ぴったり」で工事落札 この事件を受け宮古島市は23日、緊急の会見を開き謝罪しました。嘉数登市長は「市民の皆様には多大なるご心配とご不安をおかけし深くお詫び申し上げる。市政への信頼回復に努める」とコメントしました。 会見で市の担当者は、事件に関係する市の建設部と農林水産部のパソコンは警察に押収されていて、捜査には全面的に協力していると述べました。 市の落札情報によりますと、贈賄側の冨永容疑者が経営していた冨廣建設は去年、伊良部島の大多良原地区、宮古島のウプドウ地区の圃場(ほ場)整備を落札していて、どちらの工事においても市が定める最低制限価格と実際の落札価格は完全に一致していました。