「愛する人が目の前で殺され、息を引き取る瞬間を思い浮かべてほしい」依頼されて知人の両親を殺傷した男(29)に下された判決は【玉島夫婦殺傷事件・後編】

知人の両親を殺傷したなどとして罪に問われた男の裁判です。 住居侵入、殺人未遂、殺人、窃盗の罪に問われたのは、紳士服販売業の被告の男(29)です。 判決などによりますと、被告は2023年12月、岡山県倉敷市玉島の住宅に侵入し、この家に住む男性(当時57)を刃渡り約22センチの刺身包丁で刺して殺害したほか、男性の妻(当時50)に重傷を負わせました。 殺傷された夫婦は、男の知人の男(32)の両親。この知人の男も、両親の殺害を依頼し手助けしたとして、同様の罪で逮捕・起訴されています。 この記事は前編・後編の後編です。 ■殺人などの罪に問われた初公判 起訴内容を認める 2025年6月9日に行われた初公判。岡山地方裁判所で最も大きい100号法廷の傍聴席98席はほとんど埋まっていました。 法廷に入ってきた被告は、黒縁メガネをかけ、上下黒のスーツに青のネクタイ姿。身長は190センチほどです。表情はやや険しく、被告は弁護士に軽く会釈し、席に座りました。 裁判官から認否を問われた被告は、「間違いありません」と起訴内容を認めました。 ■検察側「報酬の欲しさから実行犯を引き受けた」積極性を指摘 検察側は 「被告は知人の男から殺害を依頼され、報酬の欲しさから実行犯を引き受けた。自ら包丁で殺害することを提案した」 などと犯行に対する積極性を指摘。 ■弁護側「知人の男に利用された」 これに対し、弁護側は 「知人の男の両親への強い殺意と犯行の計画に被告が利用された」 などと主張し、情状酌量を求めました。 ■「動機は金欲しさではなかった」 その後の裁判で被告人は、証言台に立ち、犯行のいきさつについて知人の男から 「被告の父親は暴力団関係者。俺の両親を殺すよう被告から頼んでほしい」 と持ちかけられ、父親を侮辱されたと感じて、知人の男を恨むようになったなどと述べた上で、動機について 「金欲しさではなかった」 「自分が逮捕され、事件について明らかにすることによって、知人の男を痛い目に遭わせたかった」 などと話しました。

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