中国大使館侵入事件の自衛官起訴 敷地内40分潜み「誅殺」と脅迫か

陸上自衛隊3等陸尉の男(24)が中国大使館(東京都港区)に侵入したとして建造物侵入容疑などで逮捕された事件で、東京地検は27日、男を建造物侵入、銃刀法違反、脅迫の罪で起訴した。地検は約3カ月に及ぶ鑑定留置の結果を踏まえ、刑事責任能力があると判断したとみられる。 男は、陸上自衛隊えびの駐屯地所属の村田晃大容疑者。 東京地検などによると、起訴内容は3月24日午前9時ごろ、刃渡り18センチの包丁を所持し、中国大使館の敷地内に侵入するなどしたというもの。 村田容疑者は当時、大使館職員から侵入目的を尋ねられた際、「日本国の愛国者が日本の神に代わってあなた方を誅殺(ちゅうさつ)するでしょう」などと発言していたことも判明。地検は、こうした行為が脅迫の罪に当たると判断した。 ■電車やバスで上京 「大使と面会したい」 警視庁公安部や捜査関係者らへの取材によると、村田容疑者は事件前日、所属する駐屯地がある宮崎県を出発し、新幹線や高速バスで上京。銀座駅付近の漫画喫茶に1泊し、近くの量販店で包丁を購入した、と説明したという。 事件当日、地下鉄六本木駅から大使館に向かった。周辺を下見したうえで、隣接するビルから乗り移る形で柵を乗り越え、敷地内に侵入したとみられている。村田容疑者の手には、有刺鉄線をつかんだときにできたとみられる小さな傷が残っていたという。 敷地内で植え込みの中に身を潜めていたが、大使館員らが屋外でたばこを吸う姿を見て、その場に包丁を隠したという。その後、人や車の出入りがなくなったところで植え込みから出て、鉢合わせした大使館関係者へ自ら「大使と面会したい」などと声をかけた。敷地内に侵入してから、約40分が経っていた。

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