一般人から皇族に身分が変わった旧宮家出身者の息子には、天皇になる資格が与えられるという新制度が今国会で生まれた。性別と出自による差別を禁じた憲法に、いずれも違反する規定が公然とまかり通った皇室典範改正をめぐる与野党の攻防は、一見激しくぶつかり合ったようにも映ったが、ふたを開ければ超短期決戦で決着した。民放の政治部記者は「舞台裏で何か密約でもあったんじゃないかと疑いたくなるほど、あっさりケリがつきました」と漏らす。女性の天皇は認めないが、皇室の血を受け継ぐ民間出身の男性は天皇になることができる――男女平等を否定し、時代錯誤な身分制度を肯定するような国会審議に“密約”が本当にあったのか? 真相を探った。