押し入れに父の遺体遺棄容疑 中華店店主の56歳男逮捕 警視庁

自宅の押し入れに父親の遺体を遺棄したとして、警視庁中野署は17日までに、死体遺棄容疑で、中華料理店経営の鈴木伸彦容疑者(56)=東京都中野区弥生町=を逮捕した。 容疑を認めているという。 逮捕容疑は2023年1月ごろから今月6日、中野区弥生町のアパート一室の押し入れに、同居していた父親で無職の慧悟さん(88)の遺体を隠し、遺棄した疑い。 同署によると、今月6日、中華料理店の近隣住民が「店が1週間くらい開いていない」と交番に安否確認を依頼した。警察官が自宅アパートを訪ねたところ、自殺を図り、首から血を流した鈴木容疑者を発見。同容疑者が「数年前に帰宅したら、父親がこたつで死んでいた。遺体は押し入れに隠した」と話したため、室内を捜索したところ、押し入れの中から白骨化した遺体が見つかった。 同容疑者は病院に運ばれ、入院していたが、14日に退院したため、逮捕された。 同容疑者は父親の遺体を遺棄した理由について「以前、母親が亡くなった際、親族や警察とのやりとりが面倒くさかった」などと説明。自殺を図ったことについては「貯金が底を突き、両親も亡くなり将来を悲観した」という趣旨の話をしたという。 同容疑者は自宅近くで1人で中華料理店を経営。祖父の代から約70年続く店だったという。

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