「14人の逮捕を指示され…警察に与野党代表の名前伝えた」防諜司の幹部が供述=韓国

昨年の非常戒厳当時、国会封鎖など内乱に加担した疑惑で起訴されたチョ・ジホ警察庁長など警察首脳部の裁判に証人として出席した防諜司令部課長が、「警察に逮捕対象者リストを伝えた」と陳述した。 ソウル中央地裁刑事25部(チ・グィヨン裁判長)は同日、チョ庁長、キム・ボンシク前ソウル警察庁長官、ユン・スンヨン前警察庁国家捜査本部(国捜本)捜査企画調整官らに対する第4回公判を開いた。 この日の裁判では、逮捕組を編成した疑惑と関連し、国軍防諜司令部のク・ミンフェ捜査調整課長に対する証人尋問が約6時間にわたり行われた。ク課長は、ヨ・インヒョン前防諜司令官の指示を受けたキム・デウ防諜司捜査団長から14人の逮捕対象者リストを渡され、逮捕する任務を与えられたとされる人物だ。 ク課長は政治家の逮捕を指示された情況と、警察国家捜査本部にリストを渡した情況について証言した。「(戒厳当日の午後11時頃)キム・デウ団長に(政治家の逮捕に関して)警察100人と(国防部)調査本部100人の人員が来ることになっているから、電話してどのように来るか確認してみろと言われた」とし、「その後、ウ・ウォンシク国会議長、イ・ジェミョン共に民主党代表、キム・ミョンス前最高裁長官など14人(のリスト)を渡され、逮捕組の第1組はイ・ジェミョン、第2組はハン・ドンフンなどで組が編成されていた」と説明した。「団長が14人の逮捕を指示し、捜査権のある機関が逮捕をして防諜司が移送および拘禁をするという指示だったのか」という質問に、ク課長は「そうだ」と答えた。 ク課長は警察に逮捕と関連したリストを渡したと証言した。ク課長は戒厳当日、イ・ヒョニル前国捜本捜査企画係長との通話で、「警察捜査官100人が来ると聞いたが、リストを教えてほしい」と要請したと明らかにした。キム団長の指示に従って、警察に逮捕組の編成と活動のため、100人の人員を送ってほしいと伝えたという趣旨だ。 さらに「(イ係長に)『いったい誰を逮捕するのか』と聞かれ、『イ・ジェミョン、ハン・ドンフンだ』と話した」と答えた。被告のユン前調整官側が「100人は逮捕組ではなく(非常戒厳にともなう)捜査本部の構成のための人員ではないか」と尋ねると、「捜査本部の構成のためなのは間違いないが、その捜査本部の任務は逮捕対象者リストの14人を検挙・護送することだった」と説明した。 ユン前調整官側が「防諜司は逮捕組の活動をしなかったということを強調する意図ではないか」と問うと、ク課長は「事実関係を明らかにしたいだけであって、私たち(防諜司)が正しく対応し、警察(の対応)が悪かったと言いたいわけではない。この状況に無限の責任を負っていると思う」と答えた。 次の公判期日は29日で、逮捕組の疑惑と関連した証人尋問が続く予定だ。ク課長が逮捕組のリストを伝えたと供述したイ・ヒョニル前係長と永登浦(ヨンドゥンポ)警察署のパク・チャンギュン刑事課長が証人として出席する。 チャン・ヒョヌン記者 (お問い合わせ [email protected] )

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