愛知県一宮市の住宅街を走る車のドライブレコーダーの映像。きのう午前8時すぎ、その後遺体が見つかったとみられる、セダンタイプの車が路上に止められています。 同じ車は、9時間あまり経ったきのう午後5時半頃の映像でも確認できます。路上に止められた車のトランクから、なぜ遺体が見つかったのでしょうか。 (近くで働く人) 「丁字路の前を邪魔する形で毎日止まっていた。1週間前より前からあったような気がする」 (下和田歩記者・午後1時ごろ) 「遺体が見つかった車は、愛知県一宮市のこちらの場所に止まっていたということです。あたりにはアパートや住宅が建ち並ぶ住宅街で、今も人通りはほとんどありません」 捜査関係者によりますと、きっかけは「一宮市内で路上駐車されている乗用車に遺体が遺棄されている可能性がある」などという岐阜県警からの連絡でした。 ■トランクの中に腐敗進んだ遺体が… 愛知県警が調べたところ、鍵のかかった乗用車のトランクから遺体が見つかりました。 遺体はあおむけで服を着た状態で、腐敗がかなり進んでいたということで、岐阜県内で去年8月から行方不明になっていた、19歳の女性とみられるということです。 (近くで働く人) 「毎日何台も止まっていたので…」 Q.この車怪しいなとは? 「感じなかった」 そして、愛知県警の捜査員が向かったのは、車が見つかった場所から直線距離で40キロほど離れた、愛知県豊田市。 ■“殺害”についてもほのめかす (松田亘哲記者) 「午前10時半前です。藤井容疑者の自宅に捜査員が入りました」 警察は車の情報などから、けさ豊田市に住む無職の藤井貴也容疑者(24)を死体遺棄の疑いで逮捕しました。藤井容疑者は行方不明になった女性と交際していたということです。 藤井容疑者は、警察の調べに対し「間違いないです」と死体遺棄の容疑を認め、殺害についてもほのめかしているということです。