特殊詐欺の被害金2800万円余りを取引先からの入金のように装わせ、自らの会社の口座に振り込ませたとして中国人の夫婦が逮捕されました。 組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されたのは、大阪府で雑貨の輸入販売会社を経営する許丁容疑者(37)と妻の朱暁慶容疑者(36)です。 警察によりますと、2人はおととし6月、SNS型投資詐欺の被害者15人が金融機関に振り込んだ2800万円余りを取引先の名前で自らの会社の口座に入金させ、正当な商売で収益を得たように装った疑いです。 許容疑者の会社の口座には2020年から2023年にかけ、およそ450人が詐欺でだまされて振り込んだ33億円ほどが集められていました。 許容疑者らはカンボジアに拠点を置く中国人詐欺グループのメンバーとみられています。 警察は、詐欺の被害金がマネーロンダリングされ許容疑者らの元に集められ、国外に持ち出されたとみて実態解明を進めています。