愛媛県新居浜市の高齢女性が、警察官などを名乗った男にキャッシュカードをだまし取られた特殊詐欺事件で、会社員の男が現金300万円を引き出した疑いも含め、22日に逮捕されました。警察は男の役割を「受け子」と「出し子」と見て、犯行グループの役割の解明を進めます。 詐欺と窃盗の疑いで逮捕されたのは、大阪府大阪市西成区に住む会社員・佐藤亮太容疑者(30)です。 警察の調べによりますと佐藤容疑者は共謀者と今年2月、新居浜市内の90代女性に警察官や金融機関の職員を名乗って電話して「あなたの口座から勝手に現金が引き出されている」とウソを言い、現金を取り戻すことを口実に、女性の自宅でキャッシュカード2枚をだまし取った疑いがもたれています。また暗証番号などを聞き出し市内の金融機関や大阪市、都内のコンビニのATMでだまし取ったカードを遣い現金をあわせて300万円を引き出して盗んだとしています。 警察は被害届を受けて捜査。佐藤容疑者を割り出して大阪市内で発見しました。容疑の認否は明らかにされていません。 警察は佐藤容疑者の役割を、女性の自宅でカードを受け取った「受け子」、現金を引き出した「出し子」と見ていて、犯行に関わった経緯や動機、余罪の有無などを調べ、犯行グループの解明を進めていきます。