ミャンマーを拠点にした特殊詐欺事件をめぐり、愛知県警は、タイ当局が3月に拘束していた日本人の男2人を23日、詐欺の疑いで逮捕しました。 逮捕されたのは、ともに住居不詳・無職の石川翔紀容疑者32歳と谷地智成容疑者22歳です。 警察によりますと2人はことし1月、三重県の会社員の男性に警察官のふりをして複数回電話をかけ、「あなたがマネーロンダリングに介入している疑いがある」などとうそを言い、偽物の逮捕状を見せて脅すなどして現金990万円を振り込ませた詐欺の疑いがもたれています。 警察は2人の認否を明らかにしていません。 2人は3月タイ当局に拘束されていて、23日朝バンコク近郊の空港で愛知県警に引き渡されました。 2人は去年12月上旬に渡航し、「中国系の犯罪組織に監禁され、電気ショックなどの暴行を受けた」と話しているということです。 また、2人はミャンマーで特殊詐欺に加担させられすでに保護された愛知県に住む16歳の少年と同じ拠点にいたとみられていて、警察が今後、詐欺拠点の実態解明などを進める方針です。