ミャンマーの犯罪拠点で、特殊詐欺に加担したとして男2人が逮捕された事件で、2人は「闇バイト」に応募し、渡航したとみられていますが、拘束された際、所持金がほとんどなかったことが分かりました。 25日朝に送検された埼玉県の石川翔紀容疑者と岩手県の谷地智成容疑者は、今年1月、ミャンマー国境地帯にある、特殊詐欺グループの拠点から、三重県の男性に電話をかけて、愛知県警などをかたり、現金990万円をだまし取った疑いがもたれています。 2人は「闇バイト」に応募し、ミャンマーに渡航したとみられていますが、その後の捜査関係者への取材で、先月、不法滞在の疑いでタイ当局に拘束された際、日本円でおよそ8500円の罰金を支払う金をもっていなかったことが分かりました。 2人は、今年2月に保護された愛知県に住む16歳の少年と同じ作業場にいたとみられ、23日にタイから日本に強制送還され、逮捕されていました。 警察は、2人の認否を明らかにしていませんが、タイ当局と連携し、事件の全容解明に向けて調べを進めています。