中国「暗号資産」長者と米エンタメ界大物が全面対決へ。ジャコメッティ彫刻をめぐる訴訟に注目集まる

アメリカの音楽・映画業界の大物プロデューサーでドリームワークスの共同創業者、デヴィッド・ゲフィンは、超一流の現代アートコレクションを所有する有力コレクターとして知られている。そのゲフィンが今年2月、暗号資産プラットフォームTRON創設者の中国の富豪、ジャスティン・サンからアルベルト・ジャコメッティの彫刻《Le Nez(鼻)》(1949-65)を返還するよう訴えられた。 香港に拠点を置くサンは、彫刻の現在の所在地であるニューヨークでゲフィンを提訴。自身が雇っていた人物が詐欺を働いて彼の彫刻を盗み、不当に売却したと主張している。しかしゲフィンは、サンの返還要求を断固拒否し、4月16日にサンを反訴した。その訴状は100ページに及ぶ。

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