3月11日の午前10時前、JR高田馬場駅からほど近い路上で女性が殺害された。22歳の若さで凶刃に倒れたのは、動画配信の世界では「最上あい」の名で配信者として知られた人物だった。 事件から2カ月が過ぎようとしているが、被害者の女性が配信者として活動していたプラットフォーム「ふわっち」には、いまだに「最上あい」のプロフィールページが残されている。彼女が残したコメントを読むと、事件当日に行われていた「3.11山手線徒歩1周」の予告もある。 SNS上では、事件発生時まさに配信中だったと見られる映像が拡散されており、警察官らしき人物が「被害者は一見して死んでいる」と無線で報告する音声を聞くことができる。さらには、「最上あいの婚約者」を名乗る人物まで現れ、「最上あいと容疑者の時系列」などとして独自の情報を発信していたが、これについても真偽のほどは定かではない。 ここでは、取材によって明らかになった事件の一部始終と、知人が明かす被害者女性の素顔を報じる(以下、「週刊新潮」2025年3月27日号をもとに加筆・修正しました。日付や年齢、肩書などは当時のままです)。 ***