行方不明当日、スマホ電源切れる 遺体女性、位置情報得られず 成り済ましメッセージ送信か・神奈川県警

川崎市川崎区でアルバイト岡崎彩咲陽さん(20)の遺体が見つかった事件で、岡崎さんが行方不明になった当日、岡崎さんのスマートフォンの電源が切れ、その後の位置情報を得られなくなったことが5日、捜査関係者への取材で分かった。 神奈川県警は同日、元交際相手の白井秀征容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=を送検。岡崎さんが死亡した経緯についても事情を知っている可能性があるとみて調べを進める。 捜査関係者によると、岡崎さんのスマホは、行方が分からなくなった昨年12月20日に電源が切れた。父親が同23日に行方不明届を提出し、県警はスマホの位置情報を調べたが、同20日以降、電源は入らないままで、情報を得られなかったという。 岡崎さんのSNSアカウントからは、行方不明になった当日、祖母宛てに「少し出掛けてくる」とメッセージが送信されていた。県警は何者かが岡崎さんに成り済まして送った可能性もあるとみて捜査を進めている。 岡崎さんの遺体は、先月30日にストーカー規制法違反容疑で同容疑者宅を家宅捜索した際、床下から見つかった。ボストンバッグに入れられ一部白骨化した状態で、燃やされた痕があった。死後1カ月以上が経過していたという。 岡崎さんの親族らによると、岡崎さんは行方不明になる前、同容疑者から嫌がらせや付きまといを受けたと周囲や県警に相談していた。県警は「ストーカー被害の相談を受けていたとは認識していない」などと説明している。

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