川崎市の自宅に元交際相手の女性の遺体を遺棄したとして男が逮捕された事件で、一連の警察の対応についてきょう、警察庁の楠長官が「このような重大な事案となったことを重く受け止めている」と述べました。 川崎市の自宅に元交際相手・岡崎彩咲陽さん(20)の遺体を遺棄したとして、元交際相手の白井秀征容疑者(27)が逮捕された事件。 警察庁 楠芳伸 長官 「女性やその家族からの相談を受け、その都度、対応を行ってきましたが、結果としてこのような重大な事案となったことを重く受け止めている」 事件をめぐる警察の一連の対応について、警察庁の楠芳伸長官はきょうの定例記者会見で、このように述べました。 そのうえで、「人身安全関連事案は、認知した段階で被害が加えられる危険性や切迫性を正確に把握することが困難」とした一方で、「重大事件に発展する恐れが極めて高いことから、相談者やその関係者の心情に寄り添いつつ対応を行い、被害者などの安全の確保を最優先に対処することが肝要であると認識している」と説明しました。 さらに「一連の対応状況を調査し、警察庁の通達の趣旨に沿った対応がなされていたか、しっかりと確認するように指導していく」と述べました。