名古屋市の元担当課長の男が収賄容疑で逮捕された事件。贈賄側の企業に図っていたとされる便宜の内容が徐々に明らかになってきました。 収賄の容疑で逮捕された、名古屋市観光交流部の元担当課長、大塚勝樹容疑者(62)は、おととしから去年にかけて広告会社「ニック」の桑原清美容疑者(54)に便宜を図る見返りに、飲食代金などあわせて約43万円を負担させた疑いで、9日に送検されました。 その後の捜査関係者への取材で、大塚容疑者が「ニック」を下請け業者にするよう、契約の受注企業に対して口利きをしていたとみられることが新たにわかりました。 大塚容疑者は逮捕前の任意の調べに容疑を認めていて、警察は大塚容疑者が賄賂を受け取るために、担当課長の立場を利用して「ニック」が多くの事業に参画できるよう働きかけていたとみて、詳しく調べています。