数千匹のオカヤドカリの今後どうなる?「生態系壊すため捕獲海岸の特定が必要」鹿児島

奄美大島で中国籍の男3人がオカヤドカリを所持したとして逮捕された事件で、押収された数千匹の今後の取り扱いが課題となっています。島の保全団体は「生態系を壊さないために捕獲された海岸に戻すことが望ましい」と話します。 (奄美海洋生物研究会 興克樹会長)「憤りを感じる」 この事件は、奄美大島で、中国籍の男3人が天然記念物のオカヤドカリ数千匹およそ160キロを所持したとして逮捕されたものです。オカヤドカリは奄美市の施設に移され、これまでにおよそ20匹が死にました。 (記者)「国の天然記念物に指定されているオカヤドカリですが奄美大島の海岸では簡単に観察することができます」 今後の取り扱いを検討している奄美海洋生物研究会によりますと、押収されたのはムラサキオカヤドカリとナキオカヤドカリで、「中国人らが捕獲した海岸に戻さなければ生態系を壊してしまう」と話します。 (奄美海洋生物研究会 興克樹会長)「アダンの実など食べて分解して、土地の環境に栄養をもたらす分解屋。重要な役割を持っている」 オカヤドカリは夜行性で、3人は毎日夜になると外出していたということです。興会長は「複数の海岸で獲ったとみられ計画的な犯行」とみています。 (奄美海洋生物研究会 興克樹会長)「どこで密猟したのか獲ったのかきちんと捜査して、できるだけ早く自然に返してあげることがベストではないかと思う」 仮に捜査で捕獲した海岸が特定されなくても、島内で獲られたものだと分かった場合は、分散させて自然に戻すことも検討するとしています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする