【インタビュー】元宝塚月組トップスター・月城かなと(34)がスポニチアネックスの取材に応じ、出演中のTBS日曜劇場「キャスター」(日曜後9・00)の舞台裏について語った。(鈴木 美香) 月城が演じているのは、報道番組のサブキャスター・小池奈美役。4月20日放送の第2話では、賭博容疑で逮捕者が出たスポーツバーに居合わせて任意同行されるという衝撃の展開だった。疑いが晴れた後、生放送のスタジオでメインキャスター・進藤壮一(阿部寛)から予想外の質問をぶつけられるシーンが話題に。世間を驚かせる激白をするシーンの表情、声色がリアルで、視聴者から「演技うますぎ」「さすがトップスター」などの絶賛の声が続出した。 「阿部寛さん演じる進藤からスタジオで鋭く突っ込まれていましたが…」と聞くと、月城は「負けていられないなと思いました身の引き締まる思いでした」と笑顔で振り返り「小池は番組内では自分の気持ちを出さないようにしてきた人だと思うのですが、いくら自分の私情を言えないとはいえ、このまま自分の婚約者が誤解を受けた報道のまま終わって欲しくないという気持ちが表れた場面でした。それが進藤の思惑だったんですけど、進藤に対して、まだヒヤヒヤはしつつも、ちょっとだけ心を開くきっかけになったというか、関係性がちょっと少しずつ変化していっているのを今後見ていただきたいです」と語った。 月城は演技力と美ぼうを持ち合わせて人気を誇った元宝塚トップスター。2024年7月に退団後、今作が初めての連続ドラマ出演。TBSでアナウンスレッスンや報道局の見学など入念な準備を進めて撮影に入ったが、その後も月城には続けていたことがあったという。 「撮影で朝早く出発しないと行けない日もありましたが、アナウンスレッスンの時に教えてもらったキャスターの発声練習を出発の時間までにしっかりやるということを決めていました。起きたばかりで口が回らないこともありましたしが、そして丁寧にやろうとも思っていたので20~30分かけてやっていました」と明かす。リアリティーあふれる演技には、毎朝の徹底した役作りがあった。 月城は「初めての連続ドラマの現場で、何もかもが貴重な経験になっています。これまでは決められた同じメンバーと仕事をしてきましたが、その日初めてお会いする方とお芝居をしたりするのが新鮮です」と充実ぶりを語り「これからより見逃せない展開になってきます。ニュースゲートのチームがみんなで1つの問題について考えていく機会がかなり増えていきます。その中で進藤さんがどういう人間なのかがお話の中で分かっていくので、ぜひ楽しみに見ていただきたいです」と呼び掛けた。