レーシングチーム・ネーデルランドの元オーナーに懲役2年の有罪判決が下る

元レーシングチーム・ネーデルランドのオーナー兼ドライバー、フリッツ・バン・イアードが、マネーロンダリング、文書偽造、非行政的汚職の罪で懲役2年の有罪判決を受けた。 オランダの裁判所が8月7日に下したこの有罪判決は、大規模な詐欺捜査の一環として下されたものだ。バン・イアードは2022年9月、当局により自宅を捜索され、書類を押収された際に身柄を拘束されていた。 当時、バン・イアードは、不動産取引、自動車売買、説明のつかない現金預金、モトクロスにおけるスポンサー契約を通じたマネーロンダリングに焦点を当てた捜査で拘束された9人の容疑者グループの一員だった。 バン・イアードがCEOを務めていたスーパーマーケットチェーンのユンボ(JUMBO)や、レーシングチーム・ネーデルランドは捜査の対象には入っていないとみられているが、彼は2023年3月にCEOを退任している。 バン・イアードが所属していた同チームは、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、WEC世界耐久選手権、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦していたが、逮捕を受け、2022年のモチュール・プチ・ル・マンから撤退して以来、スポーツカーレースから遠ざかっている。 捜査の大部分は共同被告人のテオ・E(オランダ法では被告人の姓は非公開とされている)をめぐり行われおり、当局は2022年の捜索中にバン・イアードの所持品から多額の現金を発見。これは彼がEから受け取ったものだった。 裁判所は、バン・イアードがこの現金が犯罪行為に由来することを知っていたと判断した。弁護士が提出した友人や家族の資金の出所に関する供述は、信憑性に欠け、検証不可能であることが判明し、検証できた供述もほとんどが虚偽であると判断された。 バン・イアード自身の説明、すなわち資金はレーシング趣味に関連しているというものも、検察側は信憑性がないとして却下した。このオランダ人は、歴史的なF1マシンを含む多数のレーシングカーを所有しているとみられている。 バン・イアードの弁護士であるロバート・ヨンクは、オランダのメディアに対し、裁判官の判決に対して控訴する可能性が「非常に高い」と述べ、「我々は驚いている。バン・イアードの供述はすべて却下された」と付け加えた。バン・イアード自身は、控訴審を自由の身で待つことができる。 一方、共同被告のEは懲役3年半の有罪判決を受けた。 [オートスポーツweb 2025年08月10日]

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