「大麻でビッグスター逮捕」現代なら連日報道・謝罪会見モノだが…「たかがマリファナぐらいで」擁護も少なくなかった70年代の“空気感”とは

近年、日本では大麻による検挙者数が増加傾向にある。 警察庁の統計によると、2024年中に、大麻により検挙された人数は6078人に上り、2015年の2101人から約3倍近く増加している。 大麻に関する議論を巡っては「非犯罪化し、刑事施設外での自主的な治療に専念すべき」といった意見や“合法化”を求める一部の声がある一方、芸能人や有名大学の学生による大麻事件が発生すると“センセーショナル”な報道も目立つ。 本記事では「大麻とは何か」や「日本国内での大麻を取り巻く環境」について、文化社会学と犯罪社会学の観点から大麻について調査・研究をする佛教大学准教授の山本奈生氏が解説。今回は大麻文化や事件を巡る日本の言論の変化について紹介する。(第4回/全6回) ※ この記事は山本奈生氏の書籍『大麻の社会学』(青弓社)より一部抜粋・構成。

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