マネロン組織幹部ら3人再逮捕 2カ月で数千万円詐取容疑 暗号資産で追跡困難に・警視庁

特殊詐欺に関与したとしてマネーロンダリング(資金洗浄)組織の幹部らが逮捕された事件で、別の特殊詐欺でも現金数千万円をだまし取っていたとして、警視庁捜査2課などは12日、詐欺容疑で、職業不詳、樋口拓也容疑者(37)ら3人を再逮捕した。 捜査関係者への取材で分かった。 樋口容疑者は「ルフィ」と名乗る指示役らによる一連の広域強盗事件の被害金の一部を受け取っていたことがこれまでに判明している。同課は、同容疑者らがルフィグループを含む複数組織の資金洗浄を請け負っていたとみて、実態解明を急ぐ。 他に再逮捕されたのは、職業不詳相田栄幸(33)、無職福井かおり(48)両容疑者。 捜査関係者によると、3人は仲間と共謀し、2023年3月下旬~5月下旬ごろ、特殊詐欺に関与し、現金数千万円を詐取した疑いが持たれている。 同課によると、樋口容疑者らは、特殊詐欺の詐取金を暗号資産に交換し、第三者に追跡されにくくするため、海外の取引所などを複雑に経由。その後、福井容疑者に現金化させ、相田容疑者を通じて、樋口容疑者宅に運び込ませていた。 同容疑者らは外国為替証拠金取引(FX取引)を装った投資詐欺などにも関与していたとみられ、少なくとも11億円相当の暗号資産を現金化していたことが確認されている。 3人は4月、通信事業会社の社員らを名乗り、千葉県の60代男性から現金約120万円を詐取した疑いで逮捕されていた。

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