セビージャの選手たちがセルタ戦後にファンからの襲撃を受けてトレーニンググラウンドで一夜を過ごしたようだ。 近年低迷の続くスペインの名門セビージャ。2シーズン前にヨーロッパリーグ優勝を飾った一方で、昇格した2001年以降初めてのボトムハーフ12位に沈み、昨シーズンは14位でシーズンを終えた。巻き返しを目指した今シーズンも第35節を終えて降格圏18位レガネスと勝ち点4差の16位に沈み、残留争いを強いられている。 10日の敵地で行われたセルタ戦では、19分に失点するも、前半終了間際にネマニャ・グデリがPKを沈めて同点に。しかし、数的有利で迎えた後半にさらに2点を奪われ、反撃も後半アディショナルタイムのキケ・サラスのゴールのみに終わり、セビージャは2-3で敗れた。 これで3月上旬のレアル・ソシエダ戦を最後に2カ月間にわたってリーグ戦8試合で勝利なし(2分け6敗)に。この試合後、セビージャのサポーターは不甲斐ないチームの現状を見かねて暴挙に出た模様。ソーシャルメディアに投稿された動画によると、花火を持ったサポーターグループがクラブ施設の周囲でチャントを歌い、一部のサポーターはトレーニンググラウンドのゲートを破壊したようだ。 これを受け、セルタ戦から帰還したセビージャの選手やスタッフは施設内で一夜を過ごさざるを得なかった。 翌11日、セビージャは声明を発表し、その中で「セビージャはセルタ戦後にファーストチームが施設に到着した後にホセ・ラモン・シスネロス・パラシオス・スポーツ施設で土曜日の夜に起きた破壊行為を強く非難する。セビージャはチーム状況を理解しており、これはすべてのセビージャファンが望むものではなく、抗議の原因になるものかもしれないが、攻撃や脅迫、破壊行為はいかなる状況下においても許されるものではない」などと綴り、今後この行為に及んだ犯人を逮捕するために治安部隊に要請したことを伝えた。