「あなたも容疑者」警察官かたり、金銭だまし取る…長崎の20代男女が被害

浦上署は、長崎市内で警察官を名乗る男による2件のニセ電話詐欺が発生したと14日に発表した。いずれもマネーロンダリング(資金洗浄)事件に関する捜査名目で「あなたも容疑者」などと言われ、事件に関わっていないことの証明として金銭をだまし取られたという。同署は警察官をかたるニセ電話詐欺が全国的に急増しているとして、注意を呼びかけている。 同署によると12日、20代男子大学生の携帯電話に「山口県警捜査二課のサイトウコウヘイ」を名乗る男から「あなた名義のPayPay(ペイペイ)銀行のカードが不正利用されている。あなたも容疑者」などと電話があった。男はビデオ通話で偽の警察手帳や逮捕状を見せ「暗号資産の取引履歴を作り捜査する」と説明。信じた大学生は指示通り、市内の金融機関ATMで計約50万円を暗号資産に変換し、2度にわたって指定されたアドレスに暗号資産を送金した。 13日には、20代女性の携帯電話に「宮城県警捜査二課の島田健一」を名乗る男から「逮捕した男の自宅からあなたの楽天銀行のカードが見つかった」などと電話があった。女性は、口座を売っていないことの証明として残高を指定口座に振り込むよう指示され、市内の金融機関ATMで現金33万円を振り込んだ。 同署は「警察官が捜査のため送金を求めることはない」と呼びかけている。

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