未成年の少女が誘拐され、その後遺体で見つかった事件。 逮捕された男は誘拐の容疑について「身に覚えがある」と供述していることが分かりました。 福島市の無職、岸波弘樹容疑者（36）は、県内に住む少女が未成年であることを知りながら2024年9月2日、自身が運転する車で連れ去った疑いが持たれています。 少女は3週間後の9月23日午後2時ごろ、上山市下生居の空き家の敷地内で変わり果てた姿で見つかりました。 第一発見者の男性の話をもとに当時の状況を整理します。 この男性が息子と空き家に向かったところ、敷地内にテントが張られていました。 不審に思い車のクラクションを鳴らしますが誰も出てきません。 息子がテントを少し開けたところ、何かが腐ったようなにおいが広がったということです。 その後、警察がテントの中で、少女の遺体と練炭を発見しました。 当時現場は雑草で覆われていましたが、テントがあったとされる部分だけ、草が燃えたような跡が残っていたということです。 岸波容疑者は、少女とSNSのメッセージ機能を通じて知り合ったとみられていて、誘拐容疑について「身に覚えがある」と供述しているということです。 これまでにもSNSを通じて知り合った男女に対する自殺ほう助などの疑いで福島県警に3度逮捕されていていずれも起訴されています。 警察では、少女の死亡についても何らかの事情を知っているとみて、身柄を山形地検に送り、詳しく調べる方針です。