2021年に東京・八王子市で起きた特殊詐欺事件の受け子として公開手配されていた28歳の男が、埼玉県警に再逮捕されました。男は公開手配されたことをきっかけに、偽名を名乗るようになったとみられています。 警察によりますと、再逮捕された藤本賢太容疑者(28)は2021年8月、東京・八王子市に住む女性(82)に「保険料を納め過ぎているため還付金がある」などとウソの電話をかけ、現金40万円をだまし取った疑いなどが持たれています。 藤本容疑者は、この事件後に警視庁に公開手配されたため「神谷蓮」という偽名を名乗るようになったとみられています。 藤本容疑者は特殊詐欺グループの受け子と出し子を兼任していたとみられていますが、これまでにはリクルーターや、カンボジアを拠点にした特殊詐欺グループの指示役なども担当していて、今回の逮捕は7回目となります。 調べに対し、藤本容疑者は八王子市の特殊詐欺事件について「一旦、待ってください」と認否を留保しているということです。 藤本容疑者がメンバーだった特殊詐欺グループをめぐっては、すでに受け子からグループのトップまで、あわせて18人が逮捕されていて、埼玉県警は藤本容疑者らのグループが、被害総額8600万円ほどの特殊詐欺事件に関わっているとみて、詳しい背景を調べています。