【動画】犯人は出金理由を尋ねられた際の返事も事前に指示 60代女性が約6800万円相当の暗号資産をだまし取られる 警察手帳のような画像がSNSで送られ相手を信じ…(山形)

山形県村山市の60代の女性がおよそ6800万円をだまし取られる特殊詐欺被害にあいました。 犯人は、電話料金の未納やマネーロンダリングなど話をコロコロと変えて銀行から巧みにカネを引き出させていました。 警察によりますと、先月29日、村山市に住む60代女性の家の固定電話に自動音声の電話があり、NTTを名乗る男から携帯電話の料金が未納だと言われました。 その後警察官を名乗る男に代わり、「マネーロンダリングにあなたの免許証が使われている」などと言われ、さらに「お金の流れを調べたいのでお金を送ってもらうことになる」などと言われたということです。 さらに「あなたの口座を確認したいのでお金を暗号資産の会社に送金してください」と言われ、指示された通りに暗号資産の口座を開設し、3つの銀行から、あわせて6960万円を引き出しました。 ■出金理由を事前に指示 女性は、カネを引き出す際、銀行員から出金理由を尋ねられましたが、「暗号資産の方が利率がいいから」と答え手続きをしたということです。 しかし、この返事は警察官を名乗る男から事前に指示されていました。 結局女性は、このあと男から指示されるままに暗号資産を購入し、7回にわたり指定のアドレスに送金してしまいました。 ■家族の口座のカネも送るように言われ… 女性は、さらに家族の口座のカネも送るように言われたことから不審に思い、家族に相談して被害がわかりました。 だまし取られた暗号資産の合計はおよそ6800万円相当だということです。 今回の被害額は県内で発生した特殊詐欺の中で今年最高で、2004年の統計開始以来4番目に多い額となりました。 ■信じたきっかけは警察手帳 今回、被害にあった女性は、警察官を名乗る男からSNSで警察手帳のような画像が送られてきたため、相手を信じたということです。 警察官を語った詐欺は全国的にも多く発生していて、中にはニセの逮捕状を見せて、相手を信じ込ませるケースもあるといいます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする