北九州市小倉南区の資材置き場で土に埋められた男性の遺体が見つかった事件で、警察は21日、死体遺棄の疑いで男性の長男を逮捕しました。 同じ会社の会長と社長だった2人の間で何があったのでしょうか。 RKB 若松康志 記者 「資材置き場で男性の遺体が見つかりました。遺体はシートのようなもので包まれ、土が被せてあったということです」 20日午後、北九州市小倉南区市丸の資材置き場で土に埋められた状態で土木建築会社会長の華山龍一さん(当時87)の遺体が見つかりました。 警察によりますと、龍一さんは一人暮らしで4月17日に帰宅する様子が目撃されたのを最後に行方不明となっていました。 警察は当初、龍一さんが何者かに監禁された疑いがあるとみて捜査を開始。 その後、防犯カメラなどの捜査で4月18日に龍一さんの遺体を遺棄した容疑が固まり、21日、同じ土木建築会社の社長で龍一さんの長男を逮捕しました。 逮捕されたのは北九州市小倉北区に住む華山龍馬容疑者(46)です。 遺体が見つかったのは、会社の資材置き場でしたが、取り調べに対し龍馬容疑者は、「私はやっていません」と容疑を否認しています。 同じ会社の役員だった2人の間に何があったのでしょうか。 龍馬容疑者について、会社の関係者は次のように話します。 会社の関係者 「やんちゃな人ですね、やんちゃです、親族経営で会長が一代で築いたのを俗によく言う2代目が潰すというあのパターンです」 また、この関係者は龍馬容疑者の借金を華山さんが返済していたと証言しました。 会社の関係者 「飲んだり女遊びやったり借金もすごいんです、すごい金額を使っていますよ。これを会長が結局、華山の名前で借金していると言って、会長がどんどん払っていったんですよ、肩代わりしていたんですよ」 警察は金銭をめぐるトラブルが事件の動機となったかどうか調べるとともに殺人の疑いも視野に捜査を進めています。