携帯電話を不正契約、特殊詐欺グループに譲渡容疑で会社役員ら逮捕 500億円マネロン

特殊詐欺グループなどに譲渡する目的で携帯電話を不正に契約したとして、警視庁などの合同捜査本部は、詐欺の疑いで、東京都足立区の会社役員、林明旺被告(37)と中国籍の女2人を逮捕した。同庁は認否を明らかにしていない。林容疑者は、特殊詐欺などで得た金約500億円をマネーロンダリング(資金洗浄)したなどとして、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で逮捕、起訴されていた。 警視庁国際犯罪対策課によると、林容疑者らは、自身が管理するペーパーカンパニー名義で、通信事業者と不正に契約。だまし取った携帯電話を、国内外の特殊詐欺グループや、犯罪に使う口座などを用意する道具屋に渡して手数料を得るなどしていたとみられる。令和4年1月~昨年8月に142回線契約し、そのうち約38%が警察官を装った特殊詐欺や銀行口座への不正アクセスに悪用されていたとみられ、同課が全容解明を進めている。 逮捕容疑は、4年1月21日~3月11日、第三者へ譲渡する意図を隠して、通信事業者からSIMカード付きの携帯電話14台(販売価格計約61万円)とSIMカード4枚をだまし取ったとしている。

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