広島県福山市の通信制高校で女子生徒3人が刺傷された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された同級生の女子生徒(17)=同市=が「学校内の人間関係でトラブルがあった」という趣旨の供述をしていることが23日、広島県警への取材で分かった。 事件は21日午前10時15分ごろ、同市三之丸町の「おおぞら高校」福山キャンパスの2階の教室で発生。1時間目が終わった後の休憩時間中、生徒が背後から突然、刃渡り約13センチのナイフで3人を襲ったという。1人は背中や肩付近を刺されて2週間以上のけがを負い、2人は肩や腕付近を刺されて軽傷とみられる。 同高によると、教室では自由に席を選ぶことができ、1時間目の授業で3人は近くに座っていたという。事件当時は同じ教室内に約20人の生徒がおり、騒ぎに気付いた職員が駆け付けてナイフを手に持った生徒を取り押さえた。 生徒は逮捕後の調べに「殺してやろうと思って刺すなどした」と容疑を認めたという。県警はトラブルの詳細など事件に至った経緯を慎重に調べている。 県警は23日午前、生徒を同容疑で送検した。