「母さん、オレオレ」「ばあちゃんオレオレ」今や昔…今の「オレオレ詐欺」もはや「オレオレ」の語源とは関係なく…警察・検察を騙る手口が主流 警察庁が手口を公開

全国各地で連日特殊詐欺被害が発生しています。 最近特に警戒が必要なのが「オレオレ詐欺」ですが、以前の「オレオレ」とは違い、若者も多く被害に遭っています。 なぜこんなに簡単に騙されてしまうのか。警察庁が詐欺師と被害者のやり取りを公開しました。信用させるための手口とは? 「私の方は大阪地検特捜部検事の石野と申しますので…」 大阪地検特捜部検事を名乗る男。これ、実は偽物。詐欺師です。 以前のオレオレ詐欺と言えば、「母さん、俺だよ」「婆ちゃん、俺だよ」などがイメージされますが、最近では警察など公的な機関を名乗るパターンが多く、もはや「オレオレ」の語源とは関係なく、被害者も高齢者だけでなく、若者や幅広い層に広がっています。 鳥取県内でも、この被害が特に増えていて、去年1年間で発生したオレオレ詐欺など特殊詐欺被害額はおよそ1億400万円でしたが、今年は4月末時点ですでに1億1000万円と早くも去年1年間の被害額を超えてしまいました。 鳥取県警察本部生活安全部 犯罪抑止対策室 仲山彰裕 室長 「あなたに犯罪の容疑がかかっている、○○警察署まで来て欲しいなどと出頭するように求められます。」 手口の多くは電話やダイレクトメールで接触をはかり、ラインなどを利用したビデオ通話に誘導して、偽物の警察手帳や逮捕状を見せてくるといいます。 鳥取県警察本部生活安全部 犯罪抑止対策室 仲山彰裕 室長 「そして、犯罪に関係していないのであれば口座にある現金の点検が必要である、そうすれば逮捕されることはない。点検後現金は返却するなどと言って現金を送金するように指示されます」 男「ご本人様でお間違えなかったですかね」 被害者「はい」 男「ありがとうございます。私の方は大阪地検特捜部検事の石野と申しますので」 柔らかい口調で、検事を名乗る男。この動画は先月警察庁が公開した、詐欺師と被害者との実際のやり取りです。 男「証明できるものがカードのみとなりますので、ご確認の方いただいてよろしいでしょうか」 被害者「はいわかりました」 男「はい。少々お待ちください」「ピントがあってない等ございましたら、おっしゃっていただけますか」 被害者「確認できました。ありがとうございます」 男「ではご不明な点等ございましたら、お答えの方させていただきますがよろしいですかね」 被害者「はい大丈夫です」 男「わかりました。このビデオ通話一旦お切りさせていただいて、私の方から再度また通話の方かけさせていただきますので、またご対応のほうよろしくお願いします」 被害者「はい。わかりました」 男「ご対応ありがとうございます。失礼します」

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