生命保険業界で今、営業職員などによる犯罪行為や法令違反が相次いでいる。中でも目立つのが架空の金融商品への投資を持ちかけて、金銭をだまし取るといった詐欺事案だ。 「金利ある世界」に突入し、資産運用への関心が高まる中、投資性(貯蓄性)のある保険商品を扱う一部の営業職員にとっては“詐欺の罠”を仕掛けやすい環境になっているとみられる。 ■国会でも問題に 「このところ募集人(生保の営業職員など)による投資詐欺事案が複数発生している。(中略)投資性を帯びた生命保険も販売されており、投資の話を違和感なく聞いてしまう風土が醸成されつつある。(中略)こういった中で、募集人管理体制のあり方について見解を聞きたい」