長野県警名乗り「示談金払えば解決できる」…不審に思った銀行員が詐欺被害防ぐ

郡山署は19日、「なりすまし詐欺」を未然に防いだとして、大東銀行柴宮支店と同支店の佐藤朱美さん(48)に感謝状を贈呈した。 同署などによると、4月17日午後2時ごろ、70代女性が同支店に来店し「定期預金を解約して1100万円を下ろしたい」と話した。窓口で対応した佐藤さんは使い道などを尋ねると、女性は「NTTから電話で『あなたの携帯電話が犯罪に利用されている』、長野県警から『あなたに逮捕状が出ている。示談金を払えば解決できる』と言われた」と話したという。不審に思った佐藤さんが村上文子支店長(53)に連絡し、村上支店長が応接室で詳しく話を聞くと「長野県警から『あなたの情報が漏れていて、預金を取られる可能性がある。今のうちに預金を金に換えると良い』と言われた」と話したため、詐欺だと思い、女性を説得して警察に通報した。 贈呈式は同署で行われ、七海暢一署長が佐藤さんと村上支店長に感謝状を手渡した。佐藤さんは「女性がだまされずに済んで良かった」、村上支店長は「第一線で対応する行員が感度を高く持って対応し、何かあればすぐに連絡してくれるおかげで被害を防ぐことができた」と話した。同署の斎藤恵生活安全課長が同席した。

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