中国国籍の男らが、国の天然記念物のオカヤドカリを捕獲したとして逮捕された事件で、県警はきょう29日、捜査に協力した団体や個人に感謝状を贈りました。 感謝状を受け取ったのはヤドカリを発見したホテルや保護した団体などの5人です。 この事件は、中国国籍の男3人が奄美大島の海岸で天然記念物のオカヤドカリを国の許可を受けずに5200匹捕獲し、罰金30万円の略式命令をうけたものです。 3人は「過去にネットで売ったことがあり今回も販売目的で島の5か所で捕獲した」と供述しています。 専門業者によりますと1匹2万円で取引されることもあるということで、5200匹で最大1億円に上ります。 29日は異変に気付き通報した3人の宿泊先のホテルや、押収したヤドカリを保護している団体などに感謝状が贈られました。 (通報したホテルビッグマリン 田畑敬一郎支配人)「貴重な奄美の動植物を守れたということは有意義なこと。島民に限らず観光客の人とかも見過ごさないようにしてもらえたら」 (奄美海洋生物研究会 興克樹会長)「あまりにも多すぎてびっくりしましたしこれだけ大量に獲るということで憤りを感じました」 保護されているおよそ5000匹は、今後、捕獲したとされる島の5つの海岸に分散して放たれる予定です。