5月31日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝でパリSGが優勝したことを受け、フランス・パリではファンが暴徒化しているという。『スカイ・スポーツ』が伝えた。 パリSGは2019-20シーズン以来の決勝でインテルと対戦。序盤から得点を重ねて5-0と快勝し、悲願の初制覇を成し遂げた。 喜びを爆発させたファンの行動で、大きな影響が出てしまった。パリでは花火や催涙ガス、燃える車などが横行。パリSGのホームスタジアム、パルク・デ・プランス付近のポルト・ド・サンクルー駅で始まった暴動で500人以上が逮捕されたという。 ナントではスポーツショップが襲撃に遭い、公共交通機関のバスに大量の物体が投げつけられ、深刻な被害を受けた。 また、若者2人の命も失われた。1人はパリSGの優勝祝賀会の傍らでスクーターに乗った際、乗用車と衝突した。もう1人は17歳の少年で、フランス南部で行われた祝賀行事の最中に刺されて死亡した。 パリSGのナセル・アル・ケライフィ会長は決勝終了後に「どうか冷静になってください。事件が起きないように安全を願っています。そして愛する人たちと喜びを分かち合いたい。これが一番大切なことです」と注意を喚起した。 優勝に大きく貢献したFWウスマン・デンベレも試合後にファンに落ち着くようにメッセージを送った。伊『スカイ・スポーツ』は「デンベレでさえ試合後に『すべてを壊すことなく祝おう』と送った」と状況を伝えている。