新潟県湯沢町で今年5月、70代女性からキャッシュカード1枚を騙し取ろうとしたとして、37歳の男が再逮捕されました。男は南魚沼市の70代女性からキャッシュカードを騙し取ったとして5月に逮捕されていて、特殊詐欺事件の“受け子”とみられています。 特殊詐欺(預貯金詐欺)未遂の疑いで逮捕されたのは、愛知県豊橋市馬見塚町に住む無職の男(37)です。 警察によりますと、男は何者かと共謀し、共犯者が5月13日、市役所の職員などになりすまして70代女性の自宅に「還付金があるので、金融機関の職員にキャッシュカードを渡してもらいたい」などと電話を掛けました。さらに、別の男が金融機関の職員を騙り電話をかけて、女性に対し「キャッシュカードを取りに行く」などと伝えたということです。 その後、男が女性の自宅を訪ね、キャッシュカードを騙し取ろうとした疑いが持たれています。 犯行があった5月13日、隣の南魚沼市でも同様の手口で男にキャッシュカードを騙し取られる被害が発生。通報を受けた警察官が、男の行方を追っていたところ、湯沢町で不審な男を発見し職務質問していました。男は70代女性の自宅に向かおうとしていたとみられています。男は南魚沼市の特殊詐欺事件に関し、キャッシュカードを騙し取った疑いで逮捕されました。 男の認否について、警察は共犯事件でありコメントを差し控えるとしていて、組織の実態解明などを進める方針です。 市役所の職員を騙り「還付金がある」などと話す特殊詐欺の予兆電話も相次いでいるということで、警察は「不審な電話があったら、警察などに相談してほしい」と呼び掛けています。