登山家の野口健氏が4日までに自身のX(旧ツイッター)に新規投稿。日本国内の都市部で外国人観光客が運転している「公道カート」に対して、東京・渋谷区が全国で初めて貸し出し事業者の届け出を義務化する方針を固めたという報道を引用し、私見を綴った。 インバウンド景気の中、日本のアニメキャラクターなどの着ぐるみを身にまとって低車体のゴーカートに乗り、繁華街の公道でエンジン音を響かせながら集団で走る外国人観光客の姿が目立っている。 こうした公道カートに対する騒音などめぐる苦情が警察に寄せられ、運転中の事故も発生している状況を受け、渋谷区はカートを貸し出す事業者に対し、区への届け出や近隣住民への説明を行うことを条例で義務づける方針を固めた。条例改正案を6月開会の区議会定例会に提出し、議決されれば全国初となる7月の施行を目指す。 この動きに対し、野口氏は3日夜に更新したXで「なんでこんなものを認めたのだろうか…。」と指摘した。 同氏のポストに対してXユーザーからは「信号の度に先頭のガイドが降りて道路上でカメラ撮影をしているのはいい加減危ないと思います」「先導がいて、別に危険走行はしてないからいいのでは?」「もう、渋谷のあのスクランブル交差点周辺は東京とは思えないです」「渋谷区だけ?」「大阪もビジネス街や大阪城の周りを走って本当に迷惑しています」など様々な意見が寄せられた。 公道カートは道交法で普通自動車に分類され、運転免許証が必要となる。外国人の場合、各国間の道路交通などに関するジュネーブ条約に加盟している国が発行した国際運転免許証であれば運転できるが、非加盟国の免許証では日本で運転できない。道路運送法や道路運送車両法では、四輪の原付き自転車に相当するカートについてはレンタル事業の許可は不要となっている。 昨年9月には、無免許の外国人観光客にカートを貸し出し、公道を運転させた道交法違反(無免許運転車両提供)の疑いで、警視庁が都内のレンタルカート業者の責任者を書類送検していた。この業者は同年4月に有効な国際免許証を持たない外国人2人にカートを貸し、そのうち1人が路肩の駐車車両と接触する物損事故を起こし、駆け付けた警察官に道交法違反(無免許運転)の疑いで現行犯逮捕されていた。 (よろず~ニュース編集部)